⼩児科
小児科について
小児科は子どもたちの成長や発達をサポートするために身体と心の診察や治療を行う場所です。
対象年齢は乳児から思春期(ときには20歳ごろまで)の患者さんです。
小さい子どもは自分の体調の悪さを言葉で伝えることができません。
そのためご家族は子どもに何が起こっているかを心配するばかりです。
当院では発達や現在おかれている環境をふまえながら、子どもたちの特性に合わせた診察と治療を行っています。
対象年齢は乳児から思春期(ときには20歳ごろまで)の患者さんです。
小さい子どもは自分の体調の悪さを言葉で伝えることができません。
そのためご家族は子どもに何が起こっているかを心配するばかりです。
当院では発達や現在おかれている環境をふまえながら、子どもたちの特性に合わせた診察と治療を行っています。
こんな症状があれば小児科へ
子どもは免疫力が弱いのでちょっとしたことで風邪をひいてしまいます。
しかし、熱がでていてもいつも通りに食欲もありよく遊ぶことができていれば焦って受診をする必要はありません。
お家で様子をみてみましょう。
しかし以下の場合においては、自己判断をせずに速やかに受診をさせましょう。
しかし、熱がでていてもいつも通りに食欲もありよく遊ぶことができていれば焦って受診をする必要はありません。
お家で様子をみてみましょう。
しかし以下の場合においては、自己判断をせずに速やかに受診をさせましょう。
- 生後3か月以内の発熱
- ずっと泣いているが原因はわからない
- 熱が下がらず吐いてしまった
- ぼんやりしており顔色がわるい
- 水分をとろうとしない、おしっこが半日以上でない
- はじめてひきつけをおこしてしまった
- 苦しそうに呼吸をしている(肩がうごいている、いつもより呼吸の回数が早い)
- ケンケンという犬のような咳をしている
- 痰がからんだような咳をしている
- 下痢や嘔吐をなんども繰り返している
- 頭を強くぶつけてしまった などです。
ほかにも子どもの様子が「なんだかいつもと違っておかしいな。」という違和感があればご家族にSOSを出している可能性があります。
そのような場合においては受診をためらわず、ぜひ当院にご相談ください。
そのような場合においては受診をためらわず、ぜひ当院にご相談ください。
子どもに多い病気
かぜ症候群
- 症状
- くしゃみや咳、鼻水、発熱、身体のだるさなどがおこります。
水っぽい鼻水が出て熱が上がります。
徐々に咳も出始めますが数日すると熱が下がり、やがて症状が治まっていきます。
- 治療内容
- 出ている症状に合わせたお薬で治療をします。
鼻が出ているときは鼻水を抑えるお薬、咳が出ているときは咳を抑える薬を服用します。
ウイルス疾患なので抗生剤は効きません。かぜ症候群の特効薬はないので栄養と水分をしっかりとり、身体を安静にすることが大切です。
- 通学の可否
- 学校を休む基準はとくにありません。
咳や喉の痛み、発熱をしている場合は、ご自宅で安静にしてゆっくり過ごしてください。
急性気管支炎
- 症状
- 発熱や咳が起こります。
咳は痰が絡んだ「ゴロゴロ」という音がするひどい咳になります。小さい子どもは気管支が細いので「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった咳がおこることもあります。
熱は3~4日で下がります。
- 治療内容
- 出ている症状に合わせたお薬で治療をします。
痰が多い場合には痰をなくすお薬、咳が出ている場合には咳を抑える薬を服用します。
- 通学の可否
- 学校を休む基準はとくにありません。熱がさがり、元気が回復していれば通学は可能です。
扁桃炎
- 症状
- 急な高熱がみられます。
のどが赤く腫れて数日すると白い発疹ができることもあります。
のどが腫れると唾を飲み込んだだけでも非常に強い痛みを感じます。他には関節の痛みや頭痛になることもあります。
- 治療内容
- のどの痛み止め、熱を下げるお薬、うがい薬で治療をします。
細菌感染が起きていれば抗生剤も投与します。
- 通学の可否
- 学校を休む基準は特にありません。
発熱をしているとき、身体がだるいときは無理をせずご自宅で安静にしてゆっくり過ごしてください。
突発性発疹
- 症状
- 1歳くらいの子供に多い疾患です。熱と発疹がでます。
突然38~40℃まで熱があがりけいれんを起こすこともあります。
高熱が3~4日続いた後に平熱まで下がり、それからしばらくするとかゆみを伴わない発疹ができます。
発疹は小さな赤いぶつぶつで全身に広がります。期間は一週間以内に治まることがほとんどです。
- 治療内容
- 特別な治療法はなく、薬を必要としない場合もあります。
自然によくなることもあります。
発疹を伴う他の疾患との鑑別が必要となります。
発熱をしている場合、熱を下げるお薬やクーリングをして熱を和らげます。
- 通学の可否
- 学校を休む基準は特にありません。
身体に発疹が残っていても通学はできます。ただし、熱が下がらない、元気がない場合はお休みをさせたほうがよいでしょう。
インフルエンザ
- 症状
- 症状はかぜ症候群とよく似ています。
突然の高熱やそれに伴う寒気、鼻水や喉、頭痛、関節痛など全身症状がおこります。
中には吐き気や下痢などの消化器症状があらわれる人もいます。
- 治療内容
- 病院でインフルエンザ検査を行い、ウィルスの型を調べます。
出ている症状や患者さんの年齢に合わせたインフルエンザ薬を処方され服薬します。
- 通学の可否
- 通学はできません。インフルエンザを発症した日から5日、かつ熱が下がってから2日を過ぎてから通学ができます。
水痘(みずぼうそう)
- 症状
- 微熱がでたあと、全身に小さな赤い発疹ができ、とても強いかゆみがあります。
水痘は感染力がとても強いため、多くの人に感染させてしまうことがあります。
高熱になった場合、熱は数日から5日程度続きます。
脳炎を起こす可能性があるので診察を受けましょう。
- 治療内容
- 治療の基本は抗ウィルス薬になります。
熱が高い場合は解熱剤、発疹のかゆみに対して痒み止めの内服・外用薬を処方します。
- 通学の可否
- 通学はできません。
通学の目安はすべての発疹がかさぶた状になってから可能です。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
- 症状
- 発熱があり、1日から6日ほど続きます。
そのほか、耳からほほの下にある耳下腺の左右が腫れて痛みます。
片方だけの人もいます。
感染した初日から3日ほど腫れたあと、1週間ほどで腫れは治まります。
- 治療内容
- 症状を抑えるための対処療法がメインです。
発熱であれば熱を下げるお薬、患部が腫れていればクーリング処置をします。
- 通学の可否
- 通学はできません。
耳下腺の腫れがなくなれば通学が可能です。
咽頭結膜熱(プール熱)
- 症状
- 高熱が4~5日間ほど続きます。
ほかには鼻水や頭痛、だるさ、のどの痛み、めやに、目の充血があります。
食欲不振が続くこともあります。
- 治療内容
- 症状を抑えるための対処療法がメインです。
喉の痛みに、痛み止めやうがい薬を使用します。
目の炎症においては抗生物質や目のかゆみ止めを使って治療をします。
- 通学の可否
- 通学はできません。
通学の目安は病気の症状がなくなってから2日を過ぎたら通学が可能です。
手足口病
- 症状
- 痛みを伴う小さな水ぶくれが口の中や手のひら、足の裏にあらわれます。
口の中に水ぶくれができるので食欲がなくなることもあります。
1週間ほど過ぎると水ぶくれは自然に消えます。ほかにも数日間程度の発熱がある場合もあります。
- 治療内容
- 症状を抑えるための対処療法がメインです。
口の中や身体にできた水ぶくれには痛み止めや皮膚の保護剤を塗ります。
- 通学の可否
- 便中へのウイルスの排出は1か月以上続くため、基本的には保育園は行ってよい事となっています。
熱が下がり元気になれば通学は可能です。
ヘルパンギーナ
- 症状
- 「夏風邪」と言われる疾患です。
突然高熱が出て、1~3日間続きます。
他には倦怠感、食欲不振、のどの痛み、嘔吐、手足の痛みを生じる人もいます。のどには強い痛みを伴う水ぶくれができます。
5日ほどで小さくなります。
- 治療内容
- 症状を抑えるための対処療法がメインです。
発熱をしている場合は熱を下げるお薬を、のどの痛みには痛み止めを使います。
食欲不振による脱水症を予防するため経口補水液も必要になります。
- 通学の可否
- 学校を休む基準は特にありません。
熱が下がり、普通の食事がとれるようになれば通学は可能です。
便からウィルスが出るので手洗いはこまめに行います。
伝染性紅班(りんご病)
- 症状
- 初期には発熱、頭痛、筋肉痛などのかぜ症状がみられます。
1週間ほど経つと腕や太ももなどにレース状の赤い発疹、両ほほの発疹が広がってりんごのような赤い色になります。
3~4日目あたりにひどくなり微熱や頭痛を伴う場合もありますが、1~2週間で自然となくなります。
- 治療内容
- 症状を抑えるための対処療法がメインです。
発熱をしている場合には熱を下げるお薬を、皮膚のかゆみにはかゆみ止めを塗ります。
- 通学の可否
- 学校を休む基準はとくにありません。
全身の状態がよければ通学は可能です。
溶連菌感染症
- 症状
- 発熱とのどの痛みがあらわれ、かぜ症状に似ていますが鼻水はでません。3歳未満では熱があまり上がらないこともあります。
手足や身体に小さく赤い発疹ができ、舌にイチゴのツブツブに似た発疹ができる事もあります。そのほか頭痛や首のリンパの腫れ、腹痛や嘔吐もみられる場合もあります。病院での簡単な検査で確定診断がつきます。
- 治療内容
- 抗生物質や熱を下げるお薬を服用し、熱や喉の痛みを和らげます。
また、抗菌薬によって病気の原因となっている菌を除菌します。
腎臓病を引き起こす事があるので、尿検査を受ける事が大切です。
- 通学の可否
- 解熱して24時間が過ぎ全身状態が安定していれば通学は可能です。
マイコプラズマ肺炎
- 症状
- 発熱や倦怠感、激しい咳がみられます。
症状が強くなると「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった喘息(ぜんそく)のような苦しい呼吸がみられる時があります。
病院での簡単な検査で確定診断がつきます。
- 治療内容
- 抗生物質を服用します。
- 通学の可否
- 熱が下がり、激しい咳がおさまれば通学は可能です。
ウィルス性腸炎、感染性嘔吐下痢症
- 症状
- 突然の嘔吐やムカつき、下痢がみられます。
嘔吐は半日間何度も繰り返すか、数日間にわたり1日数回繰り返す嘔吐です。
下痢は3日~1週間程度続きます。
- 治療内容
- 経口補水液などで水分補給を行い、脱水症状を予防します。
また、おなかの薬を服用し腸の状態を整えます。
小さい子どもは脱水症状になりやすいため点滴治療を行うことがあります。
- 通学の可否
- 嘔吐や下痢などの症状が治まり、普通の食事がとれるようになるまで安定してくれば通学は可能です。
とびひ
- 症状
- 赤みやかゆみを生じる水ぶくれのただれや、厚いかさぶたができます。発熱やのどの痛みの症状があらわれることもあります。
- 治療内容
- 抗菌薬の服用や塗り薬を患部に塗ります。
範囲が広かったり、繰り返す時は抗生剤の内服が必要となる場合もあります。感染を広げないために、患部をガーゼで覆うこともあります。
- 通学の可否
- 通学は可能です。
みずいぼ
- 症状
- 皮膚と同じ色の小さな隆起がたくさんあらわれます水が入ったような艶のあるやわらかいイボでかゆみ、痛みはありません。
イボが大きくなると中心部が凹みます。
数個から数十個集まって手足や体幹に多くみられますが身体のいたる部位に生じます。
- 治療内容
- 半年くらいで自然に治ることも多いので、経過観察をします。
なかなか治らない場合はピンセットで切除や、液体窒素を使って凍らせて取ります。
- 通学の可否
-
通学は可能ですがプールに入ることはできません。
お子様の予防接種について
当院は名古屋市が実施する予防接種の指定医療機関です。
そもそもなぜ子どもは予防接種をしなければならないのでしょうか?
赤ちゃんは、ママのおっぱいから栄養とたくさんの免疫をもらい病気を防いでいます。
しかし、残念なことに生後3か月をすぎた頃からママ受け取った大事な免疫力が自然に失われてしまいます。
そのため、赤ちゃんが自分で免疫を作って病気を予防しなければなりません。
このことに役立つのが予防接種です。
予防接種をすることで、ワクチンをうった人が病気にかかるのが防げるだけではなく別の人に病気を感染させることを防いでくれる役割もあるのです。
そもそもなぜ子どもは予防接種をしなければならないのでしょうか?
赤ちゃんは、ママのおっぱいから栄養とたくさんの免疫をもらい病気を防いでいます。
しかし、残念なことに生後3か月をすぎた頃からママ受け取った大事な免疫力が自然に失われてしまいます。
そのため、赤ちゃんが自分で免疫を作って病気を予防しなければなりません。
このことに役立つのが予防接種です。
予防接種をすることで、ワクチンをうった人が病気にかかるのが防げるだけではなく別の人に病気を感染させることを防いでくれる役割もあるのです。
不安なことはなんでもご相談ください
子どもは、成長するにつれ性への関心や誰にも言えない心の悩みなど周囲から様々な影響を受けています。
小児科医は日頃の診察の中で子どもの発達にあわせ、身体の診察だけではなく心も含めた全体をみています。
小児科は地域の保健医療分野との関わりの中で子どもの家族・家庭、地域の人たちへの支援、子どもたちの健やかな成長と発達の見守りを行います。
また必要に応じて、ご家族に子どもの特性にあわせたかかわり方や育児のコツをお伝えするという役割も担っています。
もし、育児で不安なことがありましたらなんでもご相談ください。
小児科医は日頃の診察の中で子どもの発達にあわせ、身体の診察だけではなく心も含めた全体をみています。
小児科は地域の保健医療分野との関わりの中で子どもの家族・家庭、地域の人たちへの支援、子どもたちの健やかな成長と発達の見守りを行います。
また必要に応じて、ご家族に子どもの特性にあわせたかかわり方や育児のコツをお伝えするという役割も担っています。
もし、育児で不安なことがありましたらなんでもご相談ください。